TRP2024パレード不参加について
2012年に「東京レインボープライド(TRP)」という名称と形に変わる前から、「キリストの風」集会は東京で行われるプライドパレードに参加してきました。今年の4月21日に開催される同パレードに今回も「キリストの風」集会として参加するか否か、運営準備会で意見交換をしましたが、今回のパレードには「キリストの風」集会としてのパレード参加は見合わせるということで意見がまとまりました。
理由は、TRPの会場にイスラエル大使館がブースを出しパレードに参加した過去があったため、多くの団体や人々から今年のTRPにイスラエル大使館は参加するのかという問い合わせや、このイベントに同大使館が参加することに異議を唱えます、といった意見がTRP側に出されましたが、それを受けてTRPから出された声明文は、「一日も早い解決を」と言いながらも「イスラエルとガザの問題に関してTRPは無関係です」との意味にもとれる内容だったことです。
「無関係です」ということは、見て見ぬふりをすることと同じだと思います。今もなおガザで暮らす人々がイスラエル軍によって殺され続けることに、私たちは無関係だと言い切ることは出来ません。
今回TRPの出した声明文の中でイスラエル大使館が参加するか否か、明白な答えは書かれていませんでした。しかし、もしイスラエル大使館が今回のTRPに参加するのであれば、そのパレードで歩く団体はイスラエルを支持するのと同じこと、またガザで行われているジェノサイドに賛同するのと同じこと、のように思います。そのようなパレードでキリ風の横断幕を持って歩くことが出来るでしょうか?
また、イスラエル大使館がTRPに参加するのであれば、それはイスラエル大使館がガザでのジェノサイドを帳消しにする為に、セクシャルマイノリティの存在と人権を謳うTRPというイベントを利用した、いわゆるピンクウォッシュに他ならないと思います。私たちセクシャルマイノリティの存在とアピールは、人殺しを隠すことの為に利用されるべきではありませんし、ガザで殺される人々の犠牲の上に成り立っているのでもありません。
このような理由から、イスラエル大使館のTRP参加が不明白な現時点では、今回のTRPパレードは「キリストの風」集会として参加しない、ということで運営準備会では意見が一致しましたので、皆さま同意頂きたいと思います。
2024年4月13日
「キリストの風」集会運営準備会